鼻血がよく出る・止まらない原因 |耳鼻咽喉科たかだ鼻クリニック大阪
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鼻出血(鼻血)

鼻出血の原因

鼻血が出る・止まらない原因

外傷

鼻を打つ、ぶつける、指でいじるなどで鼻が傷つくことがあります。

鼻の乾燥

鼻粘膜の表面にある粘液が乾燥して鼻粘膜が傷つきやすくなり、鼻血が出ることがあります。

風邪・鼻炎・アレルギー性鼻炎

鼻粘膜の炎症によって鼻の粘膜が傷つきやすくなります。また、熱が発生すると血管が拡張し、鼻血が出ることもあります。

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の側にある副鼻腔に炎症が起こる疾患です。発症すると鼻水や発熱が出て、それによって鼻血を招くこともあります。

鼻中隔湾曲症

鼻中隔湾曲症は、鼻の左右に隔てる鼻中隔が曲がっている状態です。大きく曲がっている部分の鼻の粘膜がうすくなり傷つきやすくなり、鼻血が出やすくなることがあります。

高血圧・動脈硬化

高血圧によって鼻粘膜や鼻の後ろにある血管が拡張し、鼻血が出やすくなることがあります。

肝臓疾患・血液疾患

肝臓疾患や白血病、血友病などがあると、止血に必要な成分が不足し、鼻血が止まりにくくなることがあります。

片方だけ鼻血が出る原因は?

片方だけ鼻血が出る原因は?片方の鼻のみ出血が多い場合は、その部分が刺激に弱いことで起こっているかもしれません。しかし、数日経っても出血が止まらない場合は、他の原因が隠れている可能性があるため、耳鼻科などへ相談することをお勧めします。

鼻血とストレスは関係ある?

疲れやストレスによって体調を崩すこともありますが、鼻血との関連は不明とされています。
しかし、ストレスや疲労によって持病が悪化し、鼻出血が起こるパターンも考えられます。

鼻出血が起こる部位と特徴

鼻出血が起こる部位と特徴
鼻出血は大きく分けると、以下のように分けられます。

前鼻出血

鼻の真ん中の壁(鼻中隔)の前方のキーセルバッハ部位と呼ばれるところから出血が起こるタイプです。鼻出血の90%はこの部位から起こります。風邪やインフルエンザ、花粉症などで鼻粘膜が乾燥したり傷ついたりすることで発症します。

後鼻出血

鼻の奥から出血が起こる状態です。太めの血管が切れて起こってしまうことが多く、これにより多くの出血が発生します。細菌・ウイルスの感染、高血圧、血液の凝固異常、鼻腔内の腫瘍や異物、薬の副作用などによって起こります。
出血がすぐに喉に流れるため、口から出血が起こることもあります。血液が口に入るとことで吐き気を伴うこともあります。

【応急処置】鼻出血の止め方

【応急処置】鼻出血の止め方椅子に座って下を向いて小鼻の軟らかい部分を指でつまみ、床や地面を見つめながら10~15分間安静にしましょう。

血が止まりにくくなったり、喉に流れた血が固まって窒息したり飲み込んだりする恐れもあるため、上を向いた状態を維持するのは禁物です。
座った状態が辛い場合は、頭をやや高くし、横を向いて寝た姿勢にしましょう。
もし喉の方に流れてきた血があれば、飲み込まずに口から吐き出してください。

鼻血が止まらない・
繰り返す鼻血は病気?

鼻出血は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鼻腫瘍などをはじめ、血液や肝臓・腎臓の病気、高血圧などによっても起こります。

危険な鼻出血

先ほど説明した応急処置で多くの鼻血は止まりますが、以下のような状況では「危険な鼻血」となり、命に関わることがあります。

出血量が多すぎる

動脈からの出血が起こっている可能性が高いので、医療機関での早急な処置が必要です。

発熱を伴う

活発な血液疾患が疑われます。その場合、一気に全身の状態が悪化する恐れがあります。

出血の勢いが強い・のどに流れてくる

下を向いて小鼻を押さえていても喉の方に血が流れている場合、口から吐き出さないと血が止まらない場合は要注意です。

鼻出血の治療

まず出血部位を確認し、圧迫止血法や凝固剤の塗布、点鼻薬の使用などの処置を行います。
前鼻出血の場合は、電気メスで焼灼したり鼻腔内にガーゼを詰めたりすることで止血します。
後鼻腔出血は出血部位が深いため、専門医による治療が必須です。

受診の目安

出血量が多い場合や、以下のような症状がある場合は、医師の診察を受けましょう。

  • 止血処置を行っても出血が止まらない場合
  • 顔や頭に外傷がある場合
  • 鼻血を頻繁に繰り返す場合
  • 激しい出血がある場合
  • 鼻以外からも出血(血便や血尿など)がある場合

鼻血の予防方法

鼻血の予防方法

  • 鼻の乾燥を防ぐために1日に2回、鼻の内側に綿棒を使ってワセリンや軟膏などを塗り、保湿しましょう。また、加湿器の使用も鼻の粘膜を乾燥させないのに役立ちます。
  • 鼻は片方ずつ静かにかみましょう。
  • 高血圧やアレルギーなどの病気がある場合は、定期的に医師に診て治療を受けることが大切です。抗凝固剤などの薬を服用している場合は、医師に相談して適切な量を調整する必要があります。